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執筆者の写真Masumi

Project: 135日のモビィ 100/ Moby Dick Diary 100

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洋書Lovers普及委員会 委員長のMasumiです。


記念すべき100話目!

あと35話です。モビィディックとの出会いはいかなるものになるのか。


Chapter 100: Leg and Armを読んだ感想をば。


モビィディックとの出会いで人は何を失うのか。

物質的に失ったものが章のタイトルになったのが、本章の内容。

ピーコッド号はあるイギリスの船と遭遇し、そこで、一年前にモビーディックと死闘を繰り広げた船長と出会いました。

イギリス船Samuel Enderbyのブーマー船長は、昨年の鯨漁で白いこぶがあるマッコウクジラ、つまりモビーディックと遭遇し、彼の乗組員達と狩ることに。

銛が刺さったモビーディックは暴れ、突撃し、漁の時に漕ぎ出した小舟を真っ二つに。

その際、ブーマー船長は銛が腕に刺さり、その反動で傷を負います。

しかしその勢いが早かったので、沈みゆく船と銛と裏腹に自身は海上へ浮かび上がることが出来て溺死を免れました。

ただ、その傷が深く、船医は腕の切断をするほかありませんでした。


モビーディックとの死闘で片足を失ったエイハブ船長と、片腕を失ったブーマー船長。

しかし彼らの違いは、モビーディックへの執着心です。

もう一方の腕は失いたくないと、ブーマー船長はこのほかに二度、モビーディックを見かけますが、捕鯨は避けています。

この執着心の違いこそ、エイハブ船長の不気味さを物語っているのですが、これに気づかない点が、エイハブ船長とピーコッド号の運命を物語っているのかもしれません。

(なんて、最後どうなるかは、これからわかります。)



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