Author: Lewis Carroll
翻訳版の有無: あり「不思議の国のアリス」
映像化: あり。「ふしぎの国のアリス」
英語レベル: Advanced寄りのBasic(一日3分英語と向き合えるレベル)
この本を読むと、「イマジネーションを高められる」というベネフィットを得られます。
読書が好きなため様々な作品に触れる機会がありますが、「夢落ち」という単語が生まれて久しいです。
俗にいう「登場人物の見た夢だった」という意味で、作品の核となることが多いですが、海外作品で夢落ちといえば本作。
アリスという少女が姉と外で遊んでいると、姉は読書をしだし、自分は暇を持て余す。
そのさなか、一匹の白兎が「遅れる、遅れる」と焦りながら走り去る姿を見つけ、兎が掘った穴の中へ落ちていく。
その先には不思議な世界が広がっていた、というのがアリスの世界です。
結論を先に行ってしまいましたが、結局は退屈したアリスが眠ってしまい、彼女が見た夢が不思議な世界だったというところで物語は終わりますが、夢の中とは言え一人の少女の自由で独創的な世界観が広がる素敵な物語です。
ディズニー作品の一つでもある本作は、文字作品と同じくらい映像作品が世に広まっているので、映像を観れば途端に彼女の独創的な世界に心惹かれるはず。
私も幼い頃から映像作品が大好き。
一方で、文字作品はきちんと読んだことがなく、今回思い切って挑戦してみました。
映像作品にないエピソードが登場する、というのはどんな作品でもありがちですが、本作でもいくつかありました。
映像化するにあたり、そぎ落としたといっても過言ではありませんが、アリスが見た夢の奇妙さをより理解するには文字作品の方がオススメ。
例えば有名なハートの女王達には、クロケットをする相手としてダッチェス(Duchess)が登場しますが、彼女がいることで少し物語が複雑化しています。
それにしても、夢とは奇妙さを代表しますが、アリスの夢も中々奇妙ですね。
笑うと口元が頬いっぱいに広がるチシャ猫に、先述したダッチェスと彼女のPigと名付けられた子供。
グリフォンに悲しげな話ばかりする亀。
登場人物のほか、アリスも不思議なポーションによって一日に何度も体のサイズが変わるという経験をし、自分が自分でないような感覚に陥ります。
(夢落ちなので仕方ありませんが。)
結局最後は夢だったという締めくくりなので、どんな面白い、奇妙な出来事が起きても何だか安心して読み進められますが、夢の中で不思議な体験をする、不思議な生物に出会うというイマジネーションをしていると、文字に起こして形を留めておきたいななどと思ったりします。
私の場合、すぐに見た夢を忘れてしまうので、あまり実現できませんが。
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