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Book Report: The Wrong Sister
Author: Claire Douglas 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「身近な人と比べ出したら用心を。」 本作は、一つ前に取り上げた「House Swap」に似て期間限定の家の交換(ハウススワップ)をする設定なのですが、「House Swap」と異なり、本作にはサスペンス要素が含まれていました。 そのため、どきどきしながら読書を進めたのですが、かえってエッセンスが多過ぎて、ちょっと交通整理が必要な物語だったなと思いました。 家族間の摩擦が発生するのは「House Swap」も本作も、どちらの物語にも共通していて、特に兄弟という近しい者同士が持つ経済格差や生活環境に明らかな違いがあるからこそ、隣の芝生は青く見えるのだなと思わされました。 本作にサスペンス要素が含まれていた分、兄弟間で抱く憧れや劣等感や、相手の心理がどうなっていたのかよりダークに浮かび上がっていました。 歯医者の受付で働くタシャ(Tasha/Natasha Pritchard)は、学生時代に出会ったア
8月30日読了時間: 5分


Book Report: House Swap
Author: Olivia Beirne 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「見えるものが事実とは限らない」 2025年以降、私を取り巻く環境ががらりと変わったことで、身近な家族関係も2024年以前の関係と比べて変わりました。 未来に向かって変わったので、いい形になっていると思いますが、変化を受けて、これまで目を瞑ってきた違和感も出てきたのも確か。 そういうものからは、逃げてもいいし、向き合ってもいいし。 とりあえず、私は物理的に家族と離れたので、一定の距離を保つことが出来ています。 少なくともあと20年は、このくらいの距離があっていいと思っている 笑 さて、家族と距離が出来たという点において、本作にも登場してきます。 ある出来事をきっかけに、一度出来た家族間の距離が縮まり、隠された小さな秘密が浮き彫りになる物語です。 ケイティーとレイチェル(Katy and Rachel Dower)は、イギリス出身の双子の姉妹。 ごく一般の家庭に育った二人には、癒えない心の傷がありま
8月29日読了時間: 5分


Book Report: Women of the Tudor Court
Author: Shania Thorne 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) *このレポートは、まとめて以下の8冊をカバーします。 ・In Anne's Shadow ・Bessie's Gift ・The Queen Who Walked Away ・The Unprotected Queen ・The Queen's Defiance ・The Quiet Queen ・Henry's Last Queen ・The Tudor Queen's Perseverance 「役割に翻弄されながらも、必死に全うしようとした。その健気さに胸を打たれる。」 私が大好きな歴史舞台の一つがイギリスのテューダー朝。 以前にフィリッパ・グレゴリー氏の「ブーリン家の姉妹」(The Other Boleyn Girl by Philippa Gregory)を読了して、結構お腹いっぱいになったはずなのに、この舞台設定の物語は思わず読んでしまう。 このシリーズにスポットライトが当たるのは、家
8月15日読了時間: 5分


Book Report: The Lighthouse Sisters
Author: Gill Thompson 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「過去のクロスロードを意識したら、その決断をほめてほしい。」 あの時、こうしていたら。 あの時、こうしていなかったら。 人には必ず一回は、自分が決断したこと振り返る瞬間があると思います。 どちらの決断がよかったかは、人それぞれ感じ方が違いますが、「こうしていたら」の決断も「こうしていなかったら」の決断も、最後には花丸になるのだと信じています。 受け取っていても、断っていても、どちらも正解なのです。 迷いが出るのは、自分の気持ちが揺らいだ時や、誰かと自分の現状を比べた時。 だから、過去に選んだ決断が正しかったか迷う。 こんな偉そうなことを書いていますが、私も●●だったらと、これまで自分が下した決断に迷うことがあります。 迷いが出た時は、私は、今ここにいる自分が手にしているものに集中するようにしています。 本作は、メインとなる登場人物達が「あの時、自分が違う決断をしていたら」と常に迷う様子を描き、私達
8月2日読了時間: 6分


Book Report: One Way Ticket
Author: Tricia O'Malley 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「行き当たりばったりでも、何とでもなる。」 正直、この作品は物語の中身よりタイトルで読もうと決めました。 当時、所属していたズンバサークルで、先生がダンスに使った音楽の一つにEruptionのOne Way Ticketがあり、好きになりました。 好奇心で同じタイトルを使った書籍はないかなと探したところ、この作品に出会い、読んでみました。 物語もまさにone way ticket=片道切符もの。 主人公のペイジ(Paige)はヨガのインストラクター。 イベントの企画や、それに関するマネージが得意な女性ですが、お付き合いする男性との関係はうまくマネージ出来ていない。 恋人のホラシオ(Horatio)は同僚のヨガインストラクターで、チームメイトの中ではリーダーのような存在。 大勢いる女性の中にいる少数派の男性だからというところもあり、実はホラシオは周囲からもてもて。 そんなホラシオの恋人の座を射止
8月1日読了時間: 4分


Book Report: The Bell Jar
Author: Sylvia Plath 翻訳版の有無: あり「ベル・ジャー」 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「頑張り方にもお作法あり。優等生は要注意」 メインキャラクターになる人の印象が、危うい、とい作品に出会ったことはありますか? この場合の「作品」は、本でも映像作品でも、例えば絵画の世界だったとしてもいいです。 私はあります。 自覚する中では、「The Virgin Suicides」に登場する五人姉妹。 特に、一番初め自身の命を自分の手で終わらせてしまう、五人姉妹の末っ子メアリーの危うさ、儚さは、その死が実現される前段階の命の爆ぜ方と対極の場所にあって、はらはらしたことを覚えています。 さて、本筋がそれたので元に戻しますが、命の危うさでいえば、本作も引けを取らない作品になるのではないでしょうか。 誰かが引いたレールの上で動けるために、人生イージーモードで済ませてきた主人公が、外にも世界があり、自分が住む世界と比べるととても輝いていることに気づいてしまう。 同時に、自分の生きる世界の小
7月31日読了時間: 4分


Book Report: Daring Greatly
Author: Brene Brown 翻訳版の有無: あり「本当の勇気は「弱さ」を認めること」 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「弱さを恥じる必要はないし、強さをひけらかすこともいらない」 初めて、小説以外の洋書に挑戦しました! 私の趣味の一つが読書。 いつも読書の対象になるのは、フィクションに属する作品ばかりでした。 物語の世界に没頭することが出来るのは楽しいのですが、本作に出会ったお蔭で楽しみの幅が広がりました。 本作を紹介してくれた友人に感謝です。 と、ここまでは耳障りのいい言葉を使いましたが、本作に挑戦した初めの頃は、いつもの好みのジャンルではなかったので、戸惑いがあり、最後まで読み進めることが出来ませんでした。 しかも、二回挑戦して、二度挫折。 きっと、「弱さ」とか心と向き合うテーマの本作に、抵抗を覚えていたのでしょう。 でも、三度目の挑戦では、本作を読むことそのものに没頭出来て、本作のテーマでもある「弱さ」にも向き合えて、過去に二回挑戦した時と違い、内容がすんなり入ってきました。
7月27日読了時間: 3分


Book Report: Bend It Like Beckham
Author: Narinder Dhami 翻訳版の有無: あり「ベッカムに恋して」 映像化: あり。「ベッカムに恋して」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「実現の難しさに限らず、まずは第一歩を踏み出せ!」 ここ数日、賑わいがあったのはサッカーのFIFAワールドカップ2026の話題ですが、申し訳ないくらいチェックしておらず 笑 かつての上司は、スポーツが好きなのとお客様との会話のネタにスポーツはしっかり押さえていたのですが、職場が変わり、仕事でそういう会話をしなくなったら自分のアンテナが全く反応しなくなりました 笑 興味・関心って、大事ですね。 そんなサッカーで知名度を上げた選手は様々いますが、私が青春時代に足を踏み入れる段階の時に有名になったのは、ベッカム選手(年齢がばれる 笑)。 著名人の名前が書籍や映像作品になったもので、ぱっと思い浮かぶのが、やっぱり本作「Bend It Like Beckham」。 サッカーに関連する作品なのだと読む前から予想出来ますが、深堀すると、主人公が当時の世の中で求められた
7月6日読了時間: 5分


Book Report: The Virgin Suicides
Author: Jeffrey Eugenides 翻訳版の有無: あり「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」 映像化: あり。「ヴァージン・スーサイズ」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「大人と子供の危うい境目で、人は何を思うか」 初めてこの作品に触れた時、私はまだ十代でした。 そして触れた媒体は映画(映像から入った)だったので、印象は強烈。 だって、まず、ヴァージンでスーサイドですよ。 作品の主人公も十代の女性達で、当時初めて作品に触れた十代の自分とリンクしますし、ショックでした。 映画が、例えば血しぶきが勢いよく映像が出てくるスーサイドだったら、凄惨さが強烈で作品に対し別の印象を受けたかもしれませんが、本作は全体的に静かで、淡々とスーサイドのラストシーンまで巻き取っていきました。 これから当たり前のように生きる人達が、次々に死んでいく。 エンターテインメントでの死に方(ホラー映画のことを指しています)ではないテーマでしたし、病気を通じて生きることの大切さを訴える作品(The Cure:...
6月25日読了時間: 3分


Book Report: Hello, Goodbye, and Everything in Between
Author: Jennifer E. Smith 翻訳版の有無: なし 映像化: あり。「出会いと別れと、その間のすべて」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「白黒判別できない世界で、まずは過ごしてみよう」 自分の人生において、ターニングポイントってたくさんあると思います。 そのうちの一つに進学があると思いますが、本作は、まさに進学をきっかけに今後どうするか。 特に、大切にしている人間関係をどうするか深く考えるのが、本作のテーマです。 大学進学をきっかけに、現在交際中のエイデン(Aidan Gallagher)とクレア(Clare Rafferty)は、今のお付き合いをどうするかまさに決断を迫られています。 (と、クレアが勝手に感じています。) 先のことなんてわからないし、努力で何とかなるとおもっているエイデンは、大学進学を理由に使って破局することはないとしています。 一方で、クレアは、実際問題、遠距離恋愛をするのは無理と最初から決めつけて、エイデンとの交際を終わらせることを決めています。...
6月20日読了時間: 3分


Book Report: Rebecca
Author: Daphne du Maurier 翻訳版の有無: あり「レベッカ」 映像化: あり「レベッカ」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「私って、何のために存在するの?」 自分がなぜ存在するのか、ということを考えるように意識させられた作品。 早々に冒頭からこの投稿の内容と外れますが、女性の名前が付いた作品で識別に混乱したことありませんか? 本作「レベッカ」はまさに、私が混乱した作品の一つ。 何と混乱したかと言うと、「ニキータ」「ロリータ」の二作品。 文芸作品として名前が付けられているのは本作「レベッカ」と「ロリータ」です。 ちなみに「ロリータ」の読書にも挑戦中ですが、読了していないのでまた後日。 単に名前の響きが似ていたので、私が本作「レベッカ」と他作品を混乱してしまったのですが、読み進めるとそれぞれ面白いポイントが詰まっていました。 「ニキータ」はどうもテレビ作品のため、読み物はなさそうです。 で、本題に戻りますが、本作「レベッカ」はまさに「私って、何のために存在するの?」と考えさせられる作品です
6月15日読了時間: 4分


Book Report: The Camelot Years
Author: Soman Chainani 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) *ここでは、The School for Good and Evilシリーズ後半の3作品である、Quests for Glory、A Crystal of Time、One True Kingを記します。 「役割とは、望みとは」 いやぁ、このシリーズ、最初の三部作The School Yearsにしても後半の三部作The Camelot Yearsにしても、手に汗握る展開が多くて本当に面白かった。 緊張感があって、読了後はしばらくファンタジーもの読まなくていいや、と思わされるくらい 笑 映像作品も観て楽しんだけど、書籍を最後まで楽しめるというのは語学が出来る特権だなと思っている。 (もちろん、そう言えるようになるまで苦労と努力があるから言えるのですが)。 一人はヒーロー/ヒロイン、一人は悪役というペアリングの規則性に基づき、ガヴァルドン(Gavaldon)という村からおとぎの世界へ連れてこられた
5月4日読了時間: 4分


Book Report: The Wedding People
Author: Alison Espach 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「このどんちゃん騒ぎは今の沈んだ気を紛らわせるか」 何をやってもうまくいかない時って、生きていれば一度や二度くらいあると思います。 私の場合、「これがどん底だ」と絶望するレベルのうまくいかなさはありませんでしたが、 タイミングが合わずに実現しなかったイベントはあります。 (まさに今週、ぽんと食事の約束をしたのに一緒に食事する相手に急遽残業が決まって、約束が流れてしまいました。) 自分の努力だけでは、人生、どうにも動かすことが出来ないことって、あるんですよね。 本作は、実際に起きた2020年のパンデミックが生活環境に影響を与えた、という環境変化を下敷きに、今までの生活が一転しうまくいかないことが積み重なって、人生どん底に陥った人が主人公です。 主人公のフィービー(Phoebe Stone)はキャリアも結婚もうまくいかず、人生行き止まりまで追い詰められてしまいました。 Adjunct Englis
2月23日読了時間: 5分


Book Report: The Once Upon a Time Bookshop Storiesシリーズ
Author: Alice Hoffman 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) *本ページでは、The Bookstore Sisters、The Bookstore Wedding、The Bookstore Keepers、The Bookstore Familyをまとめて紹介します。 「どこの家族にも一つくらい諍いはある」 自分も含め、家族を持つ人間なら、誰しも家族と大なり小なりぶつかることがあります。 それは小さな喧嘩から、大きなトラブルにまで及びますが、それは家族それぞれのこと。 今日この記事を書いている私は、家族との関係は「普通」かと思っていますが、これまで歩んできた歴史や、家族構成や環境やら様々な事情があり、私は自分が生まれ出た家族と物理的に距離があります。 まぁ、転勤が理由で生まれ故郷を離れて生活しているのですが、これまでずっと家族と一緒だった私は、彼らと距離を取ったことで、すごく心に余裕を感じています。 今まで一緒にいた人がいなくなって心がぽっかり穴が開いた
2月15日読了時間: 5分


Book Report: Coraline
Author: Neil Gaiman 翻訳版の有無: あり「コララインとボタンの魔女」 映像化: あり。「コララインとボタンの魔女」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「あなたは人の声に対して十分に耳を傾けられていますか?」 先週末、縁があって、ビジネスの勉強をするかどうかの選択肢を与えられ、講座受講の入り口に立ったのですが、実際に講師(ようはこのビジネスを統率するトップマネジメント)とお会いして、もやもやが一つ。 この人、人が話しているのを取り返す人だな。 決まった時間の中で自分の講演をする、質疑応答を受ける、という進行を行わないといけないから仕方がないことなのですけど、質疑応答のところで、参加者から受けた質問を最後まで聞かず、取り返すように話し出す。 「あなたが言葉にしていること、本当に質問者の心配事なの?」と思わされる瞬間が何度もあり、本日時点で私はこのビジネス講座の受講を保留にしています。 そんな瞬間とリンクして、既に読了した「コララインとボタンの魔女」のことを思い出しました。 (加えて、アウトプット
2月5日読了時間: 4分


Book Report: Little House on the Prairie
Author: Laura Ingalls Wilder 翻訳版の有無: あり「大草原の小さな家」 映像化: あり。「大草原の小さな家」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「新しい環境が最適とは限らない」 今日時点で新天地で生活する私がこんなことを発信するのは、夢も希望もあったもんじゃないのですが。 引っ越しを経験したことがある方はお分かりかと思いますが、新しい環境に移る時にはうきうきするものです。 不安もありますが、やはり新しいことを始める時は何かと気分が浮足立ちます。 ただ、必ずしもその新天地が希望に満ち溢れた、素晴らしい所であるとは限らないのです。 本作では、新天地に飛びこんだある家族が、これまでに味わったことがない緊張を味わう物語になっています。 前作で繰り広げられた生活を捨て、新たに西へと引っ越しすることにしたインガルス一家。 近所に人が多くなってきたことが引っ越しの理由でした。 新しい環境に移ることに浮足立つ主人公のローラとその姉メアリーでしたが、新天地には先住民であるインディアンの部族が多く生活し
2025年12月22日読了時間: 3分


Book Report: Eye for an Eye
Author: Erika Holzer 翻訳版の有無: なし 映像化: あり。「レイジング・ブレット」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「その復讐の果てに何があるのか」 本作を映画で観て知り、そのテーマの重さに考えさせられ、普通とか平凡の大切さを再認識しました。 だって、テーマが復讐ですし、その復讐を通じて知るはずのなかった世界に飛び込むことになるのですが、いろいろ天秤にかけるとやはり普通とか平凡の方がいいと思わされました。 映画版は、主人公が彼女の家庭を壊した犯人への復讐に焦点を当てていますが、原作は主人公が彼女の家庭を壊した犯人への復讐を経て、世にはびこる犯罪を成敗する組織に身を投じる筋書きになっています。 よってもって、主人公が組織の中で悪と向き合う人間に描かれていきます。 主人公カレン(Karen Newman)の人生が一転したのは、彼女が娘サラ(Sarah)と電話中に、サラが応対した見知らぬ来客から暴行を受け、殺された時から。 電話越しにその凶行を耳にしたカレンにとって、それは地獄の時間でした。.
2025年12月20日読了時間: 3分


Book Report: Love, Mom
Author: Iliana Xander 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「肉親なのにこの違和感はなんだろう、と感じたら要注意」 2020年に私達の生活様式が変わった頃から、「風の時代に沿って軽やかに生きよう」とか「あなたはどう生きるか」とか、立場とかではなく個人の心に問いかける世の流れに移り変わりました。 これまでなら見逃しても済んだことも、問題として浮き彫りになってきた世の中で、本作品の主人公も自身の心の違和感に向き合ったために、思わぬ事柄を表に出した顛末を描いています。 女性として華やかで、著名な作家としてキャリアを築いあげた母エリザベス・キャスパー(Elizabeth Casper/E. V. Renge.)が事故による怪我が原因で死んだ。 大学生になる彼女の娘マキンジー(Mackenzie Casper)は、あまりその事実を受け入れられないでいました。 母が突然亡くなったことは確かに悲しいけれど、幼い頃から自分と母の間には見えない壁のようなものが出来ていて、仲
2025年12月20日読了時間: 4分


Book Report: The Ghost and Mrs. Muir
Author: R. A. Dick 翻訳版の有無: なし 映像化: あり。「幽霊と未亡人」 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「もう、可哀そうな人だとは、呼ばせない」 子供の頃にさっと観た映像だったので、番組タイトルも何もかもがわからないのですが、アニメーションで、確かキャラクターが動物で、幽霊の船長と女性が恋に落ちる物語で、それがずっと印象に残っていました。 インターネットという恩恵に肖ったものの、結局今日までその映像作品にたどりつくことはありませんでしたが、それらしき書籍に出会ったのは、まさに運命そのもの(ちょっと大袈裟かしら)。 それが、この「幽霊と未亡人」でした。 子供向け作品だったため映像作品の方は動物の擬人化で物語が進みましたが、本作はもちろん人間が主人公。 夫を亡くした危うい身の上の女性と、幽霊とはいえ屈強な男性の、住む世界を超えた友情の物語です。 こんな対照的な人物が登場するので、最初は恋物語になるのかと思ったのですが、本作が表現するのは女性の自立でした。 ルーシー・ミューア(Lucy Mui
2025年12月5日読了時間: 4分


Book Report: The Friendship List
Author: Beth Miller 翻訳版の有無: なし 映像化: なし 英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル) 「友達とは、どんな存在なのかと考えさせられる」 私には二十年近く付き合いのある友人がいますが、悲しいかな、パートナーが出来ると途端に友人関係よりパートナーシップが優先されます。 別に責めているわけではありませんが、なんだろうな、と考えたことがありました。 付き合いの年数に関わらず、パートナーが出来た途端に友情よりパートナーシップが優先されることは多々ありますが、本作も、心許せる友人との突然の不和を描いています。 キャスリーン(Kathleen)は今まさに、二度目の結婚式を挙げる最中にいました。 自分の子供達のエドワードとステラ(Edward and Stella)、離婚後もリスペクトある関係を保つ元夫リチャードと彼の母アリス(Richard and Alice)、友人達に囲まれ、マーレイ(Murray)と再婚するキャスリーンですが、そこには親友のローズ(Rose)の姿がありませんでした。...
2025年12月4日読了時間: 3分
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