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Book Report: But Gentlemen Marry Brunettes

  • 執筆者の写真: Masumi
    Masumi
  • 2022年12月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月17日


Author: Anita Loos

翻訳版の有無: なし

映像化: あり「紳士はブルネット娘と結婚する」

英語レベル: Advanceレベル寄りのBasic(洋書に一日3分向き合える)



この本は、こんな人達にオススメします。

・恋のために突っ走れる人

・タフな人

・どんな結果でも受け入れられる懐の広い人


かの有名な「紳士は金髪がお好き」には、続編がありました。

前作の主人公は、ブロンド娘のローレライ・リー。

お金持ちの男の人が自分にお金を使ってくれることを、すごく求める女性。

容姿や自分との年齢差、なんて関係ない。

自分を大事にしてくれる=お金を投資してくれる、という現実的な視点を持つ女性でした。

今作の主人公は、ドロシー。

ローレライ・リーの友人で、髪の毛の色が濃い、茶色あるいは黒色の美人。

ブルネット娘の代表がドロシーです。


ローレライ・リーの人生のステージが変わり、その視点から自分の友人であるドロシーについて語るのが、本作品「But Gentlemen Marry Brunettes」になります。

ドロシーはイケメンに目がない女性として、前作から引き続き描かれていて、彼女の生い立ちで関わってきた男性達、前作でローレライ・リーと旅行中に出会った男性達、そして今作で関わる男性達も、イケメンが多い。

そこのところ、ローレライ・リーには理解出来ない、という視点でコメントされています。

というのも、ドロシーは、実はこう見えて感覚的な恋愛をするタイプの女性です。

いくら資産がある人でも、自分がビビビと何かフィーリングを感じないと、彼には靡かないタイプ。

読者から見て、この人はダメンズだろうと思える相手でも、ドロシーの独特な直感力にかかると、一直線に惚れ込む恋愛をします。

打算的なローレライ・リーからすると、「もっとお金のある男性と一緒にいれば、金銭的にも余裕があるのに、なんであんなお財布すっからかんな人と一緒にいるの?」と、ドロシーの恋愛観に疑問を持つくらい。


ドロシーは元々サーカスの出身で、その背景から素性が謎に包まれる人達とも数多く関わる過去を持っています。

自分の故郷から抜け出し、ドロシーはニューヨークに行きつくのです。

純粋無垢というわけではなく、人をすぐ信用するタイプではないため、危険を察知する力は持っていてピンチも切り抜けます。

ただ、惚れ込む男性達はいかにも怪しい人達ばかり。

そんなドロシーにも、ローレライ・リーなら一発で認める著名な男性チャーリー・ブリーンという男性が現れて、彼から懇意にされます。

ですが、この恋路も一筋縄ではいかない。

なぜなら、ドロシーの独特な直感力は彼を素通りしてしまうから。

自分が感じるフィーリングを大事にし、周囲が「この人いいよ」という声も無視して突っ走るので、傍目には幸せな恋愛をしていないと思ってしまうドロシーの恋路。

ですが、彼女は決して不幸ではありません。

どの恋愛も楽しめているのが、彼女の長所なのです。


ときめきよりもお金に関する自分の価値観を大事にし、打算的に動くローレライ・リー。

周囲の目やいわゆる婚活市場の条件を無視し、自分の感情赴くままに動くドロシー。



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