Book Report: Guess How Much I Love You
- Masumi
- 2024年1月6日
- 読了時間: 2分
Author: Sam McBratney
翻訳版の有無: あり「どんなにきみがすきだかあててごらん」
映像化: なし
英語レベル: Basic(一日3分英語に向き合えるレベル)
この本を読むと、「大切な人への思いを五感で味わえる」というベネフィットを得られます。
本作を読んでいた時、昔のことを思い出しました。
かつて、二十代になりたての時、友人と話していた時に、彼女が「私、家族の事大好きなんだよね」とコメントをしました。
その時の私は、「家族なんだから大好きだと思うこと、当たり前じゃない」と随分斜に構えた感想を抱いたことを覚えています。
その時からだいぶ時間が経ちましたが、今振り返ると、家族からのまっすぐな愛情を与えられていたのだと感じます。
「家族が大好き=当たり前だ」とすらっと感じてしまえるほど、家族からの愛情を疑っていないのだから、私は幸せなのだと今では実感します。
こんな私の気持ちとは反対に、自分が大切な人に対しどう思っているか、素直に自分の感情を味わうことが出来るのが本作です。
大きな野兎と小さな野兎が、お互いに対し抱く愛情を言い合うという本作。
ジャンプしてどれだけ高く飛び跳ねたか、どれだけ遠くに腕を伸ばしたか、逆立ちしたか、でどれだけ相手のことが好きかを図ります。
二匹の野兎には当然対格差があるのだから、小さな野兎が大きな野兎に対し、どれだけ愛情を持っているか体で示しても、大きな野兎には敵いません。
それでも手を変え品を変え、愛情を示し合うんですよね。
行動に移すことで、気持ちと言葉と行動が合致します。
全身で相手への愛情を感じることが出来るのです。
本作は、親子の読み聞かせにぴったりな作品ですが、そこに子供がいなくとも大人がじっくり読んで、身近な人に対する愛情を味わうにもぴったりです。
素直に相手への愛情を実感することが出来ます。
大人になると、感情に従った行動よりも論理的なことに従った行動を求められることから、普段は頭で考えたことに基づいて行動しがち。
子供は、何かをしてもしなくとも、両親、特に母親に対する愛情を持ち続けますよね。
大人も本作を読むことで、相手に対する愛情を素直に感じることが出来ます。
愛情は、「大好き」だけに限定してしまうと照れてしまうもの。
尊敬や感謝の気持ちも、愛情と何ら変わりありません。

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