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執筆者の写真Masumi

Book Report: He's Just Not That Into You

更新日:2022年6月5日

*この記事は2021年6月20日にNoteへ投稿した記事の再編です。


Author: Greg Behrendt, Liz Tuccillo カテゴリー: 自助本(セルフヘルプ) 翻訳版の有無: あり。「そんな彼なら捨てちゃえば」 映像化: あり「そんな彼なら捨てちゃえば?」 英語レベル: Advanceレベル(洋書を1年間に1冊読了出来る)、Advance寄りのBasicレベル(洋書に一日3分間向き合える)

この本は、こんな人達にオススメします。 ・彼からの次のデートの連絡を待っている人 ・普段はクールなのに、恋愛になるとバリバリの他人軸で、自分を抑えこんでしまう人 ・恋愛のHow To本を読んでモテ・テクニックを身に着け、とにかく異性からモテたい人

グレッグ、聞いて。

先週末に初めてデートした彼から連絡がないの。

もう一週間。デートするまでは毎日連絡を取り合っていたのに。

彼の仕事が忙しいのかしら。

それとも、携帯が壊れたのかしら。

体調が優れないからかしら。

恋愛に悩む女性に国境や年齢などの細かいカテゴリーは関係なし。 彼にとって特別な女性になりたいという希望は、誰しも抱く希望・欲望なのではないでしょうか。 そんな女性の希望・欲望を、著者であるグレッグ・ベーレント氏(以下Greg)は非情な言葉で容赦なくぶった切る。 「残念ながら、彼は君に夢中じゃないよ」。 コメディアンで作家のGregと、作家でプロデューサーのリズ・ターシロ(以下Liz)がタッグを組み、出版したこのセルフヘルプ本は、読者である女性達の悩みの種の「彼」が彼女達に夢中でない非情な事実を突きつけ、次の恋愛に前向きになれるよう背中を押してくれる、ちょっとピリ辛な荒治療本。 女性達の悩みの種で「彼」には共通項があり、それが前述した「彼が君に夢中でない=Not into you」ということ。 読者である女性達が「彼」に関するお悩みエピソードをGregへ投稿し、それに対してGregが返事する形式が取られていて、軽快でリズムよく読むことが出来ます。 「彼」が女性達に夢中なら君に向けて今頃○○している、などの例えや、Gregのアドバイスを受けた後に「彼」への想いを手放したことで女性達がいかに精神的な自由を得られたか、というエピソードも紹介され、肩の力を抜いて読み進められます。 男性のGregが女性読者に向けて書いている本なので、この洋書は女性読者によりおすすめです。 知り合ったばかりの人とデートしたばかりの人や、ある程度付き合った恋人に対する不毛な気持ちを抱えて悩んでいる方は、より共感出来る書籍かと思います。

と、綺麗にまとめましたが、このハウツー本を初めて読んだ時に自分のエピソードを思い出しました。

私にもいたぞ、初デートの後に跡形もなく消えた「彼」。 学生時代の友人に紹介してもらった「彼」と初めてデートした後、一切連絡が来なくなってしまった悲しいエピソード。 実際に会うまで決まって毎週金曜日に連絡をこまめに取り合い、すごく気が合って楽しみにしていて、デート当日も楽しく食事してお店を回ったのに、翌日以降、連絡がパタッと途絶えてしまいました。 私も紹介してもらったその人へ連絡しても、何の反応もなく。 最後に連絡した時は、初めてデートした時から一年経っていて(もう、手放そうよ、と今なら過去の自分に向かって言えます)、私のことを全く覚えていませんでした。 仕方なく強制的にさよならした苦い経験があります。 その後、共通の友人もいるところで再会したけど、お互い全く覚えていないし、世間話もゼロ。 何だったの、あのデート? 結局、その人を紹介してくれた友人とも疎遠になり、結果的に「彼」だけでなく友人ともご縁がなくて良かったです。 恋愛の苦い思い出は、きっと誰にでも経験することですし、自分の古傷を突っつかれながらも共感出来るエピソードがたくさんあるので、どなたでも楽しめると思います。 女性目線で書き進められていますが、男性読者も女性が恋愛、特にデートで何を考えているのか知ることが出来ると思います。 また、英語自体も、小説のように章のボリュームもさほど大きくないので、小休止を挟みながら読み進められます。 口語表現もたくさん出ますので、より現代的な英語表現に触れられます。 ぜひ、笑いながら恋愛の古傷を癒してください。


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