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Book Report: Hello, Goodbye, and Everything in Between

  • 執筆者の写真: Masumi
    Masumi
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

Author: Jennifer E. Smith

翻訳版の有無: なし

映像化: あり。「出会いと別れと、その間のすべて」

英語レベル: Advanced(一年間で一冊洋書を読了できるレベル)



「白黒判別できない世界で、まずは過ごしてみよう」


自分の人生において、ターニングポイントってたくさんあると思います。

そのうちの一つに進学があると思いますが、本作は、まさに進学をきっかけに今後どうするか。

特に、大切にしている人間関係をどうするか深く考えるのが、本作のテーマです。


大学進学をきっかけに、現在交際中のエイデン(Aidan Gallagher)とクレア(Clare Rafferty)は、今のお付き合いをどうするかまさに決断を迫られています。

(と、クレアが勝手に感じています。)

先のことなんてわからないし、努力で何とかなるとおもっているエイデンは、大学進学を理由に使って破局することはないとしています。

一方で、クレアは、実際問題、遠距離恋愛をするのは無理と最初から決めつけて、エイデンとの交際を終わらせることを決めています。

とはいえ、二人その関係をどうするか落としどころを決められない曖昧なままになってしまい、その結論を出すところを描くのが本作の見どころとなっています。


どちらの気持ちにも、読者は寄り添うことが出来るのかなと思うのです。

嫌い合って恋愛関係を終わらせるのではないのだから、何も別れる必要はないと思っているエイデン。

それに対し、クレアは恐れの選択で、恋愛関係を続けて傷つくことを避けたいがために、別れようとエイデンを説得しようとします。

二人のスタンスに落としどころがなく、結局、クレアの「別離の道」を選ばざるを得ないカップルの一日を描いていきます。

二人の感情だけでなく、彼らの長年の友人達の心も丁寧に描き、子供時代から大人へと移り変わるタイミングを丁寧に描いています。

皆、生まれ育った町を出ていくのに、受験に失敗して現地のコミュニティーカレッジに通うしかない友人がいたり。

皆、出ていくとはいえ、新しい環境へ動く寂しさで不安に押しつぶされてしまいそうなk人がいたり。


本作は、とにかく新しい環境に移っていく不安を、日常の何気ない友人とのやり取りを描いています。

クレアとエイデンのカップルを中心に、二人の幼馴染ステラ(Stella)とスコッティ(Scotty)も交えて描いていきます。

どこの大学に行くか、誰と一緒に行くか、というところが大事になってくると思います。

でも、それって、カップルとして一緒にいるにあたって都合がいい事柄であって、自分が本当にやりたいことではない、ということもあります。

誰かに認めてもらう、ということを選ばなかったエイデンは、ある大学への進学手続きに見向きもしなかったことがわかり、何も知らなかったクレアが傷つく、という場面があります。

こういう動きも、アメリカの大学進学時のあるあるな光景だな、と思わせられるシーンでした。

大学進学、という人生の一つの山場を迎える子供達が、その場面にどういう動きをしたか。

どういう心持でいたか、という点を丁寧に描いた作品になっています。

進学を機にお別れを経験した人達は、一定数いたでしょう。

お別れした先に、更に素敵な出会いが待っていた、という人もいるので一概に別れが悪いとは言えませんが、その経験は確かに心が痛みますし、その経験は自分を一つ成長させてくれることもあるでしょう。

本作については、ライトに読めますし、ラストもほっと出来る展開になっています。



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