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Book Report: Little House in the Big Woods

  • 執筆者の写真: Masumi
    Masumi
  • 6月30日
  • 読了時間: 2分

Author: Laura Ingalls Wilder

翻訳版の有無: あり「大きな森の小さな家」

映像化: あり「大草原の小さな家」

英語レベル: AdvancedよりのBasic(一日三分英語に向き合えるレベル)


この本を読むと、「自然と生きていく過酷さと温かさを感じられる」というベネフィットを得られます。


「大草原の小さな家」は、私が幼い頃に放映されていたテレビシリーズでしたが、当時観る機会のなかった私は、その作品がアメリカの広大な大地の中で生きる家族の話、くらいにしか理解していませんでした。

書籍があることを知り、今回挑戦してみたのですが、今のところドラマチックな展開が待っているでもなく、大自然の中に生きる一家が自然と共存する様子が丁寧に描かれています。

 

主人公のローラ (Laura)は5歳。

両親と姉メアリー(Mary)、生まれたばかりの妹キャリー(Carrie)とペピン(Pepin)という町で暮らしています。

一家は、季節ごとに起きる労働を通じ、自然との共存とその恩恵を受けます。

幼いとはいえ、ローラもその労働の担い手です。

ローラは木材チップを集め、父母が食用として手にかけた動物の肉を保存するのを手伝います。

牛を飼っているので、牛乳などの乳製品を作る母の様子や、狩りに出かけそこで得た獲物の肉の保存方法など、ローラの視点から自然の中で生活するに必要な労働の様子が描かれています。

ラブストーリーに登場する洗練されたレストランなどのシーンとは異なりますが、本作品の食に関するシーンも、読者の食欲を刺激すること間違いなしです。

 

また、労働に関する様子に加え、ローラの自我に関する様子も描かれていて興味深いです。

三人姉妹の真ん中のローラは、どちらかというと両親に従順な姉メアリーに比べて自己があると自覚していますし、また自身と違いメアリーの容姿が人目をつくことも気にしています。

5歳で既に自分と人との違いを強烈に意識するなんて、子供だからこそ、人から発するエネルギーに敏感なのかもしれません。

本シリーズは、他にも8冊ありますが、ローラの成長と自然界とのかかわりをさらに見てみたいと思わせてくれます。


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