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Book Report: Marry Me

  • 執筆者の写真: Masumi
    Masumi
  • 2023年12月22日
  • 読了時間: 3分

Author: Bobby Crosby

翻訳版の有無: なし

映像化: あり。「マリーミー」

英語レベル: AdvancedよりのBasic(一日3分英語に向き合うことができるレベル)


この本を読むと、「衝動に従った行動でも、あとでロジカルに解決できると納得できる」というベネフィットを得られます。


「思ったら行動する」「やってみよう精神」でやろう、という言葉を使って、私は過去のブログにもコメントしていましたが、考えなしに動いた結果、とんでもない規模の周囲を巻き込んでしまったパターンもあります。

その代表例が本作「マリーミー」。

本作はグラフィックノベルといい、いわゆるアメコミが原作。

スパイダーマンなどのマーベル作品に似た絵のタッチで、本作も描かれてますね。

本作の出会いは映画の方が先で、映画上映予定の「マリーミー」の情報を目にして、映画館に見に行こうと思ったのですが、スケジュールが合わず見送りました。

何かの原作になっていないかなと思い、調べたところグラフィックノベルにたどり着きました。

大筋となる「スーパースターがライブ中、衝動的にファンと結婚する」という部分は変わっていませんが、キャラクター設定は映画と異なりました。


恋も仕事のキャリアに対してもフラストレーションが溜まっているポップスターのステーシア(Stacia)は、彼女の細かな感情の揺れ動きに気づいたスタイリストの姉(妹?)ジャニー(Janny)から、ライブ直前に「変なことしないでね。今の状態のあなたは必ず何かやらかすから」と釘を刺されます。

時同じく、学校のカウンセラーであるガイ(Guy)は、友人のパーカー(Parker)と共にステーシアのステージ開幕を待っていました。

友人パーカーはステーシアの大ファン。

ステーシアに関するWikipedia更新を一番に行うユーザーがパーカーですし、Marry Meのメッセージを持ってきたのも彼女です。

ライブ観戦中、トイレへと離席するパーカーに替わり、Marry Meのサインを持つガイ。

そのサインをステージ上から見つけたステーシアが、ガイに声を掛けたところからすべてが始まりました。


映画は恋人の浮気発覚が許せなくて、ポップスターが衝動的にMarry Meサインを掲げるファンと結婚するという話で、ここが変化点です。

キャラクター設定も異なりますね。

映画は見ていないので比較できませんが、本作を読み進めると、ステーシアの悩みの原因はどうやら父親との不和のようです。

父のジョーイー(Joey Tyler)は、ステーシアのマネージャーで、彼女には少し支配的。

というのも、ステーシアは何億というお金を稼ぎその大部分をチャリティーに出してしまうことに懸念を抱いているよう。

そのほか、これまでステーシアが付き合ってきた男性にも不満があるようで、詳細の記述はないものの、ステーシアと恋人達との破局は元をただすとジョーイーとの親子関係にあるようです。

父と向き合わず逃げまわるステーシアが、衝動的に見知らぬ人と結婚してしまうのも無理ありません。

その影響が家族やメディアにまで発展し、てんやわんや。

だというのに、ステーシアは皆を引き連れて、自身がチャリティーするアフリカへまた逃げていきます。

彼女と行動する間、ステーシアの様子や彼女が出版した自叙伝を読んで、これまでの様子を分析するガイは、先述した父と彼女の不和を見抜きます。

心に迷いがあるステーシアに対し、ロジカルに寄り添うガイ。

二人の距離が少しずつ縮まっていきます。


問題に蓋をして逃げ回ることは、決して問題解決にはなりません。

ただ、時々、行動したことで思わぬ方向からでも事態が動き、問題と向き合わざるを得ない状況に発展します。

問題との向き合い方は、ロジカルな計画、方法を取り入れることが多いと思います。

そして向き合ったら最後、時間は掛かっても必ず解決するのです。

ポジティブな結果にならない場合もありますが、解決するのです。

それを信じて、「やりたいけど行動に移せていない」ことがあれば、まず動いてしまいましょう。

ただし、人への影響力は考えた方がよいかもしれません。


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