Book Report: Romancing Mister Bridgerton
- Masumi
- 2023年6月11日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月18日
Author: Julia Quinn
翻訳版の有無: あり。「恋心だけ秘密にして」
映像化: あり「ブリジャートン家」
英語レベル: Advancedレベル(一年に一冊洋書を読了できる)
この本を読むと、「無理そうな初恋だって叶うところが見られる」というベネフィットを得られます。
あぁ、もう、ここまで読むのを待ってましたという感じですよ。
ブリジャートン家第三子で三男のコリン(Colin)の話。
いや、正直コリンの話といいつつ、主人公は彼に長年片想いするペネロペ(Penelope)でしょう。
ペネロペは典型的な不人気女子。
壁に飾られた花(wallflower)=ダンスなどに誘われず突っ立ったまま壁の花になる人の彼女は、いつも気にかけてくれるコリンと知り合い、そして恋して十年。
コリンは親友エロイーズ(Eloise)の兄なので、彼とかなり近いところにいるけれど、近くにいすぎて好きな人から意識してもらえないという。
内気で自分の考えをうまく言えない彼女。
そんなペネロペとは対照的に、愛されキャラのコリン。
彼は人知れず、自分が存在する意義を見失い、悩んでいました。
そんな二人が近づき、コリンがペネロペに腹を割って悩みを打ち明けるシーンは感動でした。
コリンとペネロペは知り合い程度の仲でしかなかったけど、本当の友達になり、そして恋に落ちる姿がなんとも良かったです。
物語とはいえ、初恋が叶う様子はほっこりしますね。
そして、二人の恋物語とは別に、ダンブリー夫人(Lady Danbury)の突然のオファーが縦軸になります。
今回の社交界シーズンは中々「胸アツ」な人物の社交界デビューがなく、退屈に感じた彼女がとんでもないオファーをします。
それは、これまでの作品を通じて登場するコラムニスト、レディ・ホイッスルダウン(Lady Whistledown)の正体を見破った人に賞金を渡すというものでした。
ここまで四作品は、ブリジャートン家八人兄弟の上のお兄さんお姉さんの物語。
そしてレディ・ホイッスルダウンが彼らの身近にいて、ゴシップコラムを十年に渡り発行するという時世でした。
次はシリーズ第五作目を読むことになりますが、この後半は弟妹たちの話。
(前半四作にずっと登場するエロイーズが弟妹たちに分類されるのが不思議。)
どんな流れになるのか楽しみです。
名前だけ登場して人物像がよくわからない、三女フランチェスカ(Francesca)と四男グレゴリー(Gregory)がどういう人なのか早く知りたい。

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