Author: Margret Rey, H.A. Rey
翻訳版の有無: あり「ひとまねこざる」
映像化: あり。「おさるのジョージ」
英語レベル: Basic(一日3分英語に向き合うことができるレベル)
この本を読むと、「どんなことにでも好奇心を抱いてもよいと思える」というベネフィットを得られます。
人は失敗を恐れます。
かくいう私も、かつての上司ボスと出会うまでは、失敗したくないと考えていました。
今以上に完璧主義の気質はあったし、だからこそ、下調べしたり、あるいは調べに及んでいなければ挑戦しないという結論に至り、行動を起こさないこともしばしばりました。
例えば、国内外の旅行はしますけど下調べした範囲内で行動する、というように枠の中で行動していました。
人との出会いにより、「失敗してもいいんだ」と思えるようになりましたが、本作はその時のことを思い出させてくれた一冊でした。
映像化作品でも有名な「おさるのジョージ」、または「ひとまねこざる」は、アフリカで暮らすサルを黄色い帽子の男性が大都会に連れ帰ったことからお話が始まります。
(現実的に考えて、生態系を崩す輸出入はNGです。)
サルのジョージは、人間の世界の何事に対しても好奇心旺盛。
人と同じ行動をすることは出来ますが、好奇心に負けて手を出し、失敗して騒ぎを起こしてしまいます。
サーカスの一団に入って檻を勝手に開け動物を逃がすエピソードがあったり、窓ふきの仕事を与えられて全うしていたらマンションの一室の壁を塗る作業員を見て自分も試してみたり。
いたずらっ子 笑
でも、「やってみたい」という心の声に従っているから、ジョージは騒ぎを起こしても経験を積めるし、様々な人と関わっていくことが出来ます。
子供向けの作品なので、結局最後は大団円に終わるエピソードばかりで、読み手として心がほんわか温まります。
ジョージは好奇心と、「やってみよう」精神の塊。
他の人にどう思われるかなど考えていません(動物だからという事柄はひとまずおいておきます。)
頭の声よりも心の声を優先して、気の向くままに行動します。
現実世界の私達は、どうしても計画とリスクヘッジと予算を考えなくてはならないので、気の向くまま、行き当たりばったりで行動すると当然失敗しますし、周りに迷惑をかけてしまうので、ジョージのように行動できないのは仕方がありません。
ですが、ジョージと違って私達は行動しない理由に「言い訳大魔神」ということがあげられます。
単に出来ない理由を探して、行動しないだけというパターンは、私達に不満だけを残していきますね。
時にはジョージのように、「やってみよう」精神を優先して、行動してしまうのもいいのではないでしょうか。
ちなみに、本作は作者のレイ夫婦が手掛けた「ひとまねこざる」全編を収めたコンプリート版となります。
Wikipedia記載だと、すべて平仮名で読みにくい 笑
・Curious George / ひとまねこざる
・Curious George takes a job / ひとまねこざる
・Curious George rides a bike / ろけっとこざる
・Curious George gets a medal / じてんしゃにのるひとまねこざる
・Curious George flies a kite / たこをあげるひとまねこざる
・Curious George learns the alphabet / ひとまねこざるときいろいぼうし
・Curious George goes to the hospital / ひとまねこざるびょういんへいく
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