Book Report: The Unforgettable Story of AN AMERICAN TAIL
- Masumi
- 2 時間前
- 読了時間: 2分
Author: Mohsin Khan
翻訳版の有無: なし
映像化: あり。「アメリカ物語」
英語レベル: Basuc(一日三分英語と向き合えるレベル)
この本を読むと、「大冒険はコンフォートゾーンを飛び出たところで起きる」というベネフィットを得られます。
子供の頃に観たアニメにもう一度触れたい。
その思いでこれまでに映像作品から書籍作品まで探しまくったのは数知れず。
本作も例外ではありません。
「アメリカ物語」で知られるこの映像作品は、書籍になっていないだろうと思っていたのですが、書籍化されたものを見つけたので手に取って読んでみました。
本作も、ネズミが主人公の作品(アメリカはネズミを主人公にするのが好きなのか、それともディズニーの影響が大きいのか)。
ネズミのファイベル(Fievel Mousekewitz)はロシアの小さな村に住む、五人家族の長男。
彼の父親が、より自由な土地へ移り住むことを提案し、一家揃ってアメリカへ渡ることになりました。
しかし、乗った船から振り落とされたファイベルは、海をさまよった後に一人アメリカ、ニューヨークに到着します。
無事に目的地についたので、家族の捜索を始めるファイベルですが、知らない土地のカルチャーの違いに戸惑います。
幸い、トニー(Tony)という友好的なネズミに出会い、彼の助けを得られるのですが、街はドブネズミ(rats)の悪事に怯えていることを教えられます。
果たしてファイベルは新天地で行方知らずの家族を探し出し、再会できるのか。
という、スリリングな内容ではありますが、セオリーのmouse vs ratのお約束な設定と家族探しという漠然とした内容は児童向けだからこそできることだなと、読み始めの時に感じたわくわくに反し、読了後は冷静な気持ちになりました。
とはいえ、見知らぬ土地に家族と訪れるはずだったファイベルが、たった一人で足を踏み入れ、トニーなど新しく関係を作っていく様子は私たちにも当てはまる設定で、その点は共感しながら読み進めました。
海に投げ出されてどこにたどり着くかわからないのに、目的通りアメリカに到達するのも児童向けならでは。
ファイベルにとってみれば、地元から飛び出さなければ経験できない大冒険だったと思います。
私たちも、新しい環境にはなかなか進んで飛び込めないもので、仕事の変化や結婚・離婚などの社会的ステータスの変化をきっかけに住み慣れた土地を離れたりします。
変化はストレスにもなりますが、飛び出さなければ大冒険を経験できないのも確かです。

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