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執筆者の写真Masumi

The Brothers Grimm: The Frog-King, Or Iron Henry

Author: The Brothers Grimm

翻訳版の有無: あり。「かえるの王さま、あるいは鉄のハインリヒ」

映像化: あり「ブラザーズ・グリム」

英語レベル: Basic(英語に一日3分向き合えるレベル)

*この作品はグリム童話に含まれています。


この作品から学ぶこと。

・自分が結んだ約束は、なるべく守ること。

(Try to keep promises that you've made.)


・誰に手を貸すかは十分注意すること。

(Be careful to whom you give hands.)



前回、6月にこの「The Complete Grimm's Fairy Tale」を読み始めたのですが、自分の興味の対象の移動、アウトプットとの折り合いがつかずに頓挫していました。

満を持して再開します。



グリム童話の中で最も有名な寓話の一つがこの「かえるの王様」ではないでしょうか。

大好き!

数々の作品に影響を与えています。

ディズニー映画はもちろん、私が好きな由貴香織里先生の作品「ルードヴィッヒ革命」、先日読んだFarraway Series(ずっとAmazon Originalと呼んでいた、グリム童話を題材にした短編集)にも使われています。


で、本作を読んで学べることは上記の二点。

かえる相手に誰が約束を守るか、と小ばかにした王様の末娘ですが、父である王からは「助けてくれた人との約束なら、ちゃんと守ること」と諭されて嫌々かえるの望みを叶えてあげる姫。

今回実は再読したのですが、かえるも図々しいんですよね。

お姫様は、お気に入りの金の毬を井戸から取ってきてくれた場合に叶えるオファーを3つだけしているのにもかかわらず、かえるはその倍以上コメントしていました。

読み始めの時は、お姫様がもう少し誠実だったらと感じていましたが、今回再読して、このかえるの望みの数をみて呆れた。

いや、望みの内容は大したことはないんですけど、数が多かった。

約束とはいえ、お姫様もよく叶えてあげたな。


さて、この「かえるの王様」は、かえると姫以外にも、かえるの従者であるヘンリー(Faithful Henry)にも後半にスポットライトがあたるのですが、彼は主人の不運を悲しんで胸に胸囲を囲むフックが掛けられてしまう呪いが掛かっています。

呼吸をするとフックが肋骨とか胸囲を圧迫するので、苦しくなる。

物語の終盤、主人の状況が好転してこのフックのねじがどんどん外れていく(ヘンリーの呪いが解かれていく)描写があり、これはヘンリーの献身とか、信頼の厚さを描いています。



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