洋書Lovers普及委員会 委員長のMasumiです。進捗報告です。
21日に読み始め、飛び石で読書し、本日読了しました。
タイトルに持ってこられたのはかかし、でしたが、彼はどちらかというとお助けキャラとして本作品に登場します。
主人公としてスポットが当たったのは、ドロシーや前作で登場したベティのようにアメリカからオズの国に連れてこられた少女、トロットと彼女の庇護者であるキャプテン・ビル。
舟を漕いでいたところ、渦に巻き込まれて連れてこられたのがオズの国でした。
迷い込んだ場所でオーク(Ork)という羽のない、尻尾をプロペラのようにして飛ぶ生物と出会い、脱出後、クワドリング(Quadling)の民が住む国のはずれに位置するジンクスランド(Jinxland)に到着して、ある庭師の青年の悲恋を聞くことになります。
な、なに!
オズシリーズ初めての恋物語!
子供向けの作品なので艶っぽい描写は当然ありませんでしたが、王女に恋をされた庭師がその気持ちに応える、という恋模様に対し、それを許さないジンクスランドの王様とその右腕の男に恋仲を引き裂かれるという困難が起きていました。
それを助けるというのが、トロットとキャプテン・ビルのミッションになります。
妖精の国であるオズらしく、悪い魔女の魔法によって王女の心が凍らされたり、邪魔されないようにキャプテン・ビルが魔法を掛けられてしまったり、トロットとキャプテン・ビルはどうなっちゃうの、とドキドキしながら読み進めました。
久し振りに登場した放浪癖のある少年、バトンブライトも旅に加わり、庭師の青年の恋を手助けします。
それにしても、いろいろなところに王女やら王子やらが登場して、エメラルド・シティは王族だらけだ!と思わずのけぞってしまいました。
ドロシーもオズの姫というタイトルを持っています。
でもあくまでもオズの国を治める統治者がトップに立っているので、何人王子や王女が出てきても地位は揺るぎそうにないですね。
ここまで作品を読んで、女性が重要なポジションにつく場面が多く出てくることに気が付きました。
オズの国が平和なのは、重要ポジションに女性がついているからか。
争い事より皆一緒が良いと協調性を持って物事を進める特徴がある、女性。
面白いなと思います。
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